WordPress に非公開メモを混ぜる
ウェブ上で自分のメモを管理 という目的では WordPress はひじょうに優れたツールなのですが、自分がどこからでも、どの端末からでもアクセスできる、ということに気がつくと、「自分の個人的なメモ(非公開)も、ついでにここで管理したい、と思ったりします。
ウェブ上に非公開なものを置くには、アクセス制限をかけたディレクトリに置くとか、アクセス制限が細かく設定できる CMS を使うとかあるんですが、自分の非公開メモを別の場所に置くのも、自分のメモを一括管理できないというのが(別の URL を開く必要があるのが)不便です。
WordPress をとりあえずインストールしたときには、WordPress.com みたいな「ブログ全体が非公開」という設定がないので、どう使っていこうかなとちょっと悩んだのですが、なんだ、WordPress には投稿記事ごとに「非公開」にする設定があるんですね。
投稿のデフォルトを非公開にする
しかし、自分は うっかり者。絶対にそのうち、見られてはいけないものを「公開」してしまう事故を起こす、と思ったので、新規投稿のときのデフォルトが非公開 になる設定はないのか、検索しました。プラグインは使わずに です。ちゃんとありました(ここ)。先輩ユーザーがたくさんいるコミュニティっていいですね。
その内容ですが、子テーマの functions.php に次のコードを追加します。
function default_post_visibility(){
global $post;
if ( 'publish' == $post->post_status ) {
$visibility = 'public';
$visibility_trans = __('Public');
} elseif ( !empty( $post->post_password ) ) {
$visibility = 'password';
$visibility_trans = __('Password protected');
} elseif ( $post_type == 'post' && is_sticky( $post->ID ) ) {
$visibility = 'public';
$visibility_trans = __('Public, Sticky');
} else {
$post->post_password = '';
$visibility = 'private';
$visibility_trans = __('Private');
} ?>
<script type="text/javascript">
(function($){
try {
$('#post-visibility-display').text('<?php echo $visibility_trans; ?>');
$('#hidden-post-visibility').val('<?php echo $visibility; ?>');
$('#visibility-radio-<?php echo $visibility; ?>').attr('checked', true);
} catch(err){}
}) (jQuery);
</script>
<?php
}
add_action( 'post_submitbox_misc_actions' , 'default_post_visibility' );
これでかなり安心になりました。非公開でも管理者としてログインしている状態なら通常の投稿に混ざって表示される(タイトルに「非公開」とつきます)ので、自分用メモだけまとめて表示するためにカテゴリかタグを作っておいて、この自分用のカテゴリ別あるいはタグ別アーカイブの URL をブックマークしておくと、私的メモだけ一覧できて便利です。
ついでに:タイトルにつく「非公開」という文字列が気に入らないときは、wp-contents/languages/ にある ja.po を PoEdit で編集します。PoEdit で保存を実行すると、ja.mo ができるので、これで元からある ja.mo を上書きします。
非公開設定が除外される場合
この設定で「新規投稿」で記事追加したときはデフォルトで「非公開」になりますが、ダッシュボードから「クイックドラフト」で下書きを作成したときは、ふつうに非公開ではない下書きになります。
また、「非公開」で下書きを書き始めても、保存した瞬間に「非公開で公開」状態になるので、ここから「非公開」を解除すると通常の「公開」に変わります。「下書き」で書いていたものを「非公開」で保存したつもりでも、次に編集するときに「非公開」をはずすと「下書き」には戻らず「公開」になります。
すなわち、特定の記事が同時に「非公開」と「下書き」というステータスを持つことはありません。「非公開」にした瞬間から「下書き」ではないところが要注意。
管理画面の投稿一覧に色分けを追加
いつのまにか投稿記事が「非公開」や「下書き」ではなくなって「公開」になってたりしたときに、すぐに気がつくように、管理画面の投稿記事一覧を色分けしておくと便利です。検索するとたくさん解説があります。検索して見つけたサイトのいくつかをメモしておきます。
- Admin post/page color by status | WordPress Snippets via 25 WordPress Code Snippets for Enhanced Performance | ManageWP Blog
- WordPressの管理画面記事一覧を投稿ステータスによって色分けする方法 | webOpixel
- 管理画面の記事一覧で予約投稿とか下書きで色分け出来るWordPressプラグイン・Color Admin Posts | Kachibito.net ― プラグインを使わず、CSS を編集するやりかたも解説あり。
- WordPress:投稿一覧で記事ステータス毎に背景色を変更する方法
Thank you for reading!




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